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ソノヒステログラフィーって一体何?目的や内容・費用や保険の適用など

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ソノヒステログラフィーって一体何?目的や内容・費用や保険の適用など




日々進化する日本の医療、不妊治療の現場にも様々な検査や治療が導入されています。

しかも、不妊治療は特定の思いを持った人だけのための医療です。今ではクラスに1人はいると言われる体外受精ベビーですが、それでもまだまだ、誰もが経験しているものではなく、限られたところからしか情報が得られない部分は否めないでしょう。

おまけに、長年まるで無関係、無関心だった人が、ある日を境に受ける事になる場合が少なくありません。そうなると、見慣れない器具を使って、聞き慣れない検査や治療をされる事が多く、ベテランのベビ待ちさんにとっては楽勝ムードで挑める診療も、不安や恐怖や疑問が一杯。

やはり予め、内容と長所・短所、そして、リスクを知っておく事が大切だろうと思われます。今回は、そんな不妊治療における画像検査の一つ『ソノヒステログラフィー』のご紹介です。

『ソノヒステログラフィー』とは?

産婦人科における検査で定番中の定番と言える画像診断が「エコー」、経膣超音波検査です。卵巣や子宮内の婦人科疾患の他、不妊治療や妊娠初期の診察現場でも使われます。

『ソノヒステログラフィー』は、そんな経膣超音波検査の一種で、通常のエコーに一手間加えるとでも言ったところでしょうか? 撮影前に子宮内に生理食塩水を注入し、臓器を膨らませた状態で内部の様子を観察します。

基本的には通常の経膣エコーと同じように、「プローブ」と呼ばれる針状の超音波発信器を膣内に挿入し、超音波を出した時に跳ね返ってくる信号を映像としてモニターに映し出す検査。これにより、子宮内の小さな筋腫やポリープを発見出来れば、不妊の要因の一つとなっている着床不全などの犯人が発見出来るというものです。

ただし、通常のエコー検査とは異なり、ブロー部お入れる以前に先端が風船のように膨らんだ「バルーンカテーテル」と呼ばれる細い管を膣口から子宮口に挿入します。何のためにバルーンを入れるかと言うと、子宮に食塩水を流し込み、膨張させるためです。

そうすると、子宮の内壁が張り、前面が現れます。それにより、隙間に潜んでいた筋腫やポリープ、さらには、殆ど膨らみを持たないような小さな腫瘍も見つける事が可能になるという訳です。

ちなみに、似たような検査に「子宮鏡検査」がありますが、こちらは俗に言う「内視鏡検査」です。膣から直径3.5mmほどの細いカメラ「ファイバースコープ」を挿入し、子宮内部を観察します。ソノヒステログラフィーと同じように水で子宮を膨らませて様子を見る事もありますが、それをするのであれば「通水超音波検査」、つまり、ソノヒステログラフィーでという医療機関が多いでしょう。というのも、どちらもほぼ同等の大きさの筋腫やポリープが発見出来るからです。

しかも、経膣エコーの装置は産婦人科には必ず完備されています。そう、これを使わない手はないという訳です。

ただ、子宮奇形や子宮内腔癒着などが疑われる場合、ソノヒステログラフィーと平行して子宮鏡検査を行う医師もいます。念には念をという訳です。



ソノヒステログラフィーの長所

『ソノヒステログラフィー』の最大のメリットは、低侵襲治療である事。低侵襲治療とは、極力患者の肉体的負担はもちろん、精神的負担も軽くするという治療で、痛みや出血を最小限に抑えられるように努力されています。

ソノヒステログラフィーは正にその低侵襲治療の代表格で、順調に進めば10分程度で全行程が終了します。痛みも殆どなく、麻酔も使いませんから、日帰り外来で受けられる検査です。

造影検査に比べて簡便で且つ、被爆のリスクも一切ありません。また、子宮鏡検査のカメラ挿入時に器具される、子宮の壁に穴が空いてしまうのではないかという「子宮穿孔」や感染症のリスクも低いと見ていいでしょう。

ただし、子宮鏡検査は、着床不全による化学流産を数回繰り返すと、健康保険を使って受けられますが、ソノヒステログラフィーは、いかなる場合も全額自己負担という短所を持っています。とは言え、費用は3,000円から5,000円程度と、比較的リーズナブルです。
さらに、子宮鏡検査も多くの場合、保険適用外とされ、自己負担で受けるものであると思っておいた方が無難で、その場合には2万円前後かかります。たとえ保険が使えても5,000円前後。そうなると、ここでもまた両者に大差はない事になり、保険を使わないのならソノヒステログラフィーの方がお得になる事も少なくないのです。

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ソノヒステログラフィーの短所

低侵襲治療は、肉体的負担と精神的負担だけでなく、経済的負担も軽くする事を一つの目標とされています。実際、その通りに『ソノヒステログラフィー』はリーズナブルで、保険適用外の検査でも、誰もが気軽に受けられるレベルでしょう。

ただし、肉体的負担については、必ずしも低侵襲治療ではないという声も多く、100%安心安全とは言えないようです。痛みや出血が殆どないどころか、激痛と多量の出血に苦しめられたと言う体験者は少なくありません。

というのも、通常の経膣エコーのように、細い針を入れるだけならいいのですが、その前にカテーテルを挿入し、塩水を注入する訳です。子宮口が狭かったり、子宮が下腹部で前屈になっていると、カテーテルの挿入自体に手間取り、激しい痛みと出血に見舞われる事になるのです。そうなると、検査後もしばらくは苦痛が残り、吐き気やめまいなどを引き起こす人もいるといいます。

基本的にソノヒステログラフィーは、生理終了直後の最も体調のいい時期に行われる検査ですが、それでも、一休みしてから帰れるだけの時間的余裕と、出血対策としてのナプキンを用意して臨むのが大切でしょう。とは言え、そうした不具合は一過性のものなので、一段落すれば、普通に家事や仕事を熟せます。

それを考えると、ソノヒステログラフィーはやっぱり低侵襲治療。精神的にも経済的にも、比較的安心して受けられる検査だと言えそうですね。



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