このページの先頭です

人工授精のリスク~痛みや副作用などの危険性について

632views

投稿日:

人工授精のリスク~痛みや副作用などの危険性について




『人工授精』に踏み切るかどうか? そして、いざ、決断はしたものの、初めての人工授精に向けては、不安がいっぱいです。

特に気になるのが費用と危険性。この2つのリスクを感じないベビ待ちカップルはいないと言っても過言ではないでしょう。

さらに、お金の準備は出来ても、心の準備が中々出来ないというのが本音だろうと思います。でも、それはみんなが通る道。

気にせず大いに悩んだり迷ったりする事の方が大切なのです。そうして出した答えなら、きっと何があっても耐えられるし、後悔もしない事でしょう。

人工授精の流れを再確認しましょう

『人工授精』を検討するにあたっては、やはり最低限のリスクを把握し、覚悟しておく必要があります。そこで、まず最初に、人工授精の流れを確認しておきましょう。

人工授精の施術そのものは、卵胞が成熟し、いよいよ排卵という日に実施されますが、準備は生理開始日から始まります。なぜなら、それによって、大まかなスケジュールを設定しなければならないからです。

さらに、排卵誘発剤を使用する場合には、生理中から内服する必要があるため、整理4日目くらいに1度来院し、診察を受けるのが一般的となっています。

しかし、たとえ排卵誘発剤を使っても使わなくても、整理が終わって10日目くらいからは、超音波で卵胞の状態を観察しなければなりません。もしそれで、発育が思わしくないと思われれば、卵胞刺激ホルモンを投与します。

そして、ついに正式な実施日が確定。それに合わせて一定時間内に確実に排卵するように、排卵刺激ホルモンを投与します。

実は精子の寿命は卵子より長いため、排卵前に注入するのが人工授精のお約束。そうして卵管内で精子に卵子が現れるのを待ってもらおうという訳ですが、万一、それが遅れると精子が寿命尽きてしまいます。そこで、確実に排卵させる必要があり、促進剤を打つのです。

当日は、先に男性の精子採取が行われ、その後にカテーテルを使って精液が女性の子宮内に注入されます。そして、15分から30分程度安静にした後、着床率を上げるために黄体ホルモンの分泌促進剤を投与して人工授精のメインとなる施術は終了です。

さらに、内服薬を飲む事を指示される事もありますが、術後は通常の性交渉後と同じで、ごくごく普通の日常生活が送れます。もちろん、体を冷やしたり、過度の運動やダイエット、夜更かしは控えるべきですが、意識して何をしなければならないという事はありません。



人工授精のリスクは?

健康保険の適用外となる人工授精は、かなり特別な不妊治療に思われがちですが、実は一般不妊治療の一種。そのため、施術そのものは、さほど大きなリスクを伴うものではないと言えるでしょう。

そこで、排卵誘発剤を使用するか使用しないかでリスクは大きく変わって来ます。当然、排卵誘発剤を使用すれば、それだけ副作用のリスクが高まる訳です。

ちなみに、排卵誘発剤の最も重篤な副作用は「卵巣過剰刺激症候群」で、約2割から3割の人が発症すると言われています。ただし、その大半は卵巣が腫れ上がるために腹水が溜まり、下腹部の張りや吐き気に苦しめられるものの、入院の必要がないレベルです。

ただ、その一方で、1割弱の人は、腎機能低下や肝機能低下を引き起こすとされていて、中には、血圧が急激に低下し、呼吸困難に陥る人もいます。さらに、排卵誘発剤を使用する事により、多胎妊娠のリスクが高まる事も把握しておく必要があるでしょう。

また、治療中に投与されるホルモン剤は全て注射、それも筋肉注射なので、かなり痛いというリスクもあります。しかも、その注射を打つためだけに来院しなければならない点も、忙しい人にとっては大変です。

スポンサーリンク


人工授精は本当にリスクが大きい?

妊活中はまだまだ忙しく仕事をしている人も多いですし、不妊外来のある医療機関というのは限られている事もあって、こまめな通院、これこそが人工授精の最大のリスクだとおっしゃる方もおられます。確かに、僅か5分から10分程度の診療に、時間をかけて通わなければならないというのは、実にめんどうな話です。

ただ、排卵誘発剤の副作用も含め、先のようなリスクは、人工授精だから課せられるというものではありません。たとえタイミング法であっても、排卵しにくい体質であると判断されれば、排卵誘発剤が使用されますし、卵胞の発育が悪ければ卵胞刺激ホルモンを投与されます。さらに、HCGと呼ばれる排卵刺激ホルモンや黄体ホルモン注射も、よく使われるもので、むしろ、それらをより効果的に生かせるのが人工授精だと言えるでしょう。

ではでは、人工授精の手術自体に痛みや出血といったリスクはないのでしょうか? 実はこれこそと言いますか、これほど個人差の大きい状況はないと言えそうです。

というのも、精液の注入は膣から管を通して行われるため、その管を子宮内にまで挿入しなければなりません。そのため、子宮口の狭い人や筋腫などの障害物を持っている人の場合は、すんなり入らず、恐ろしく痛くつらい思いをしなければならないのです。

実際、子宮口を専用器具で強制的に開いてカテーテルを入れるケースも多く、その場合は、最初から最後まで激痛との戦いになるでしょう。しかし、多くの人は、そうした苦痛を味わう事なく、驚くほどあっけなく終了すると言われています。

また、出血については、カテーテルの挿入時に子宮頸管が傷つけられる事によって起きるもので、強い痛みや血の塊が見られなければ大丈夫。数日で治まります。

一方、よく心配される感染症や障害児・奇形児の誕生リスクですが、これについては、自然妊娠より低いかも知れません。確かに、医療器具を体内に入れるという事で、そこからの感染が危惧されますが、当然、しっかり消毒が施されている上、なんと、人工授精なら、注入する精子自体、洗浄し、濃縮するので、安全性が高いのです。しかも、その精液は、遠心分離機にかけ、運動率のいい良質な精子だけをチョイスしたものです。

こうした事を考えると、やはり人工授精の最大のリスクは、決して成功率が高いとは言い切れないという部分にありそうです。でも、それもやっぱりタイミング法と同じで、それよりは確実性が高く、確率も高いと言えるでしょう。

となると、後は費用面だけで、それさえ納得出来れば、早期に試みて良い不妊治療ではないでしょうか。



コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です