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体外受精の妊娠できる確率は?体質や年齢別の妊娠率と費用はどの位?

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今や多くの夫婦が受ける不妊治療。その成功率はタイミング法で約10%、人工授精で約20%、体外受精で約30%と言われています。当然ですが、ステップアップするとともに妊娠率は上がる訳です。

ただし、35歳を境に精子老化の始まる男性、40歳を境に卵子劣化の始まる女性は少なくありません。そうなると、それだけ妊娠出来る確率は下がります。

さらに、高度な医療技術を必要とする体外受精については、医療機関によっても差があるのが現状で、実際の成功率は中々定めにくいと言えるでしょう。やはり自分たちの本気度を信じるしかないのが現実です。

とは言え、タイミング法から人工授精へ、そして体外受精へとステップアップする事により妊娠する確率が上がる事には、それなりの根拠があります。ここでは、それをご説明したいと思います。

タイミング法と人工授精の妊娠成功率

私たち人間は、パパの精子とママの卵子が恋に落ち、結婚して子宮で暮らす事を決めた時、初めてこの世に生を受けるチャンスを得ます。しかも、精子と卵子はお見合い結婚ではなく、恋愛結婚を望むため、赤ちゃんの誕生は、両親の出会いと同じくらい奇跡の賜なのです。

何しろ、卵子は月に1度しか精子との出会いの場となる卵管内の広場に現れません。しかも、たった1日滞在しただけで消え去ってしまいます。

そこで、精子としては、卵子より先に卵管に行き、待ち伏せするか、卵子が滞在中に訪ねるか、二つに一つという事になりますが、いずれにせよ、精子自身、短命な生き物で、僅か3日ほどの命です。そのため、卵子がいつ卵管にやって来るのかを予め計算して旅立つ必要があります。

この卵子がやって来る日である「排卵日」を基礎体温や検査薬、そして、超音波で卵胞の状態を見ながら定め、明日だという日に性交渉をしようというのがタイミング法。もちろん、そんな事を意識せずとも、たまたまそのタイミングで性交渉し、親となるのが自然妊娠ですから、その確率は特別低いという訳ではありません。

ただ、夫婦ソロって忙しかったりすると、中々合わせにくく、たまたまいつもずれるという事は十分考えられます。また、自分たちだけでは卵胞の発育状態までは分からないため、予想より早く排卵したり、排卵日が遅れる事もしばしば。

ならば、医師が協力しましょうというのが不妊治療のタイミング法です。流石にそこまで緻密に計算すれば、長年子だからに恵まれなかった2人でも、1割くらいは妊娠出来るという訳です。

しかし、例え文句なしのタイミングで精子を送り込んでも、その精子が卵子との出会いの場となる卵管内の広場に辿り着くためには、過酷な旅をしなければなりません。そのため、スタミナ不足の精子ばかりだと、途中で死滅してしまい、卵子が広場に出て行っても、誰もいないという事になります。

そこで、その精子の旅を短縮し、少しでも楽に卵管に辿り着ける位置まで人の手で送り届けて上げようというのが人工授精。これなら、少々お疲れ気味の精子でも卵子と出会える確率は上がり、妊娠出来る確率も上がるでしょう。そして、タイミング法では10%だった妊娠率が20%にアップするという訳です。

体外受精の妊娠成功率

タイミング法は、不妊治療を受けたとは言え、実際には至って普通の形での妊娠という事になります。人工授精もまた、性交渉こそ省いたものの、その後は全く自然妊娠です。

ただ、この2つは、精子と卵子がある程度元気で、出会いの場となる環境が良くなければ、中々成功しません。もちろん、精子は卵子に必死にラブアタックしますが、その力が弱いと、卵子に受け入れてもらえないのです。また、精子はいくら元気でも、卵子が弱ければ、精子を受け入れる事が出来ないという事もよくあります。

さらに、ともに健康状態には問題がなくても、気分の問題があります。周囲の環境が良ければ、互いが自然と盛り上がり、少々力不足でも何とかなるものですが、卵管内が寒すぎたりすると、2人の恋も冷め、“はい、さようなら!”となってしまう訳です。

そこで、精子だけでなく、卵子も体外に取り出し、環境の整った空間の中で出会わせて上げようというのが体外受精。ただし、お見合いのように最初から1対1という堅苦しいものではなく、婚活パーティーのように、みんなでわいわい楽しく盛り上がりましょうという感じです。

通常、女性の体内で繰り広げられる精子と卵子の出会いは、1個の卵子のハートを100匹ほどの精子が目指す形ですが、体外受精では卵子も数個用意されます。そうなると、出会いを果たせる精子の数も増え、何組かのカップルが誕生する可能性が大いに考えられる訳です。さらに、彼らが結婚するところまで見届ける事が出来ます。

そうなると、その中で一番元気なカップルを直接子宮に送り届けて上げる事で、着床し、妊娠成立となる確率は上がります。実際、たとえ卵管内で結婚しても、子宮へと向かうハネムーンの途中でもたもたしてしまい、着床出来ないケースは多々ありますから、そのリスクも回避出来る訳です。

気になる年齢別成功率と費用

人工授精のように、単に性交渉がないだけでなく、精子と卵子の出会いの場自体が体外で、結婚式も体外、ハネムーンにも行かず、いきなり新居となる子宮に入るのが体外受精です。ただ、元々虚弱体質やおとなしい性格の卵子と精子同士の場合、やはり少しでも盛り上がれる場所で出会う事は大切で、ハネムーン無用というのも有り難いのかも知れません。なぜなら、その旅の途中でもたついてしまい、子宮外妊娠という大事に至る事も少なくないからです。

しかも、体外受精なら、エコーで観察しながら、比較的着床しやすい位置に受精卵を置く事も可能になります。そう、全てが自分たち任せのタイミング法や人工授精とは比べものにならないほど手厚いサポートで妊娠成立をバックアップするのです。成功率が上がるのは納得出来るところでしょう。

そこで、夫婦ともに高齢で、精子と卵子の老化が不妊の要因になっていると見られる場合には、早期に体外受精が提案される事もよくあります。ただ、やはり高齢の精子と卵子になると、いくら環境が良くても、中々大胆な行動に出られない部分があるようで、仮に10個の卵子と100匹の精子がいても、半分くらいしか受精しないケースは珍しくありません。

さらに、たとえ受精しても、そのグレードが低く、すぐに寿命を迎える事もあれば、子宮まで送り届けてもらったのにも関わらず、着床出来ない事も多々あります。

そのため、体外受精でも成功率は加齢とともに明らかに下がり、先の30%というのは、あくまでも女性が30代の場合の一般的な数字です。女性が40代になると10%と、若い夫婦のタイミング法並みにまで下がってしまうのです。

とは言え、女性が40代の場合、タイミング法での妊娠率は僅か3%程度で、人工授精で5%。それから見れば、体外受精の10%は、十分評価出来る数字です。

逆に若い女性でも、元々妊娠しにくい体質の場合は、成功率が下がります。特に冷え性や過度のストレスで自律神経のバランスが悪い人は、何をやっても難しいという感じで、自然妊娠はもちろん、タイミング法でも、人工授精でも、体外受精でも、10%に満たない成功率なのです。

ちなみに、気になる費用は、医療機関によって大きく異なりますが、人工授精の約10倍と考えるといいと言われています。つまり、人工授精が2万円だった場合には、20万円という訳です。

ただ、人工授精とは異なり、体外受精は国の助成金制度を利用出来ます。それが使えれば、人工授精と同じくらいで治まる事も多いので、その辺りも含め、様々な数字を調べた上で検討されるといいでしょう。

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