このページの先頭です

基礎体温とは~どうしてベビ待ちと密接な関係があるの?

384views

投稿日:

基礎体温とは~どうしてベビ待ちと密接な関係があるの?

女性がよく口にする「基礎体温」ですが、男性には無関係という事で、無関心と言ったところでしょう。しかし、困った事に、女性の中にも無関心、興味がないという方は少なくありません。と言うより、女性の中でも本気で基礎体温を気に掛けているのは本気でベビ待ちしている人くらいだろうと思われます。

けれど、ベビ待ちしていてもしていなくても、女性にとって基礎体温は重要で、健康のバロメーターです。しかも、妊娠の可否を握るもので、赤ちゃんが欲しい人以上に、赤ちゃんが欲しくない人にとっては要チェックなのです。

さらに、男性にも基礎体温はあります。男だからと言って油断は禁物。基礎体温が低ければ、男性不妊の可能性もあるという事で、今回は基礎体温について改めてお勉強してみましょう。

「基礎体温」とは?

そもそも『基礎体温』とは、私たち人間が生命時する上で最低限必要なエネルギーのみを使用している際の体温です。そこから、飲食や運動などの活動をする度に体温は上がり、休憩をすると下がるという形で上下移動を繰り返しています。ただし、日常生活の中では中々基礎体温以下にまで体温が下がる事はなく、もしそんな事があれば危険な状態かも知れません。

従って、どんな人にも基礎体温はあります。もちろん男性にもです。

とは言え、男性はホルモンバランスの変化が殆どないため、基礎体温の変化も殆どない生き物。年がら年中、基礎体温はほぼ一定で、その変化から体調を伺うのは難しいと言えるでしょう。

ところが女性の場合は、卵胞の育成や排卵、そして、子宮内膜の形成など、生理周期に会わせて様々なホルモンが分泌され、様々な作業が行われます。そのため、つど基礎体温は変動するのです。

そこで、この基礎体温の変化を追う事で、生理周期を追う事が出来ます。さらに、排卵日を察知したり、妊娠しているかどうかの見当を付ける事も出来るため、ベビ待ちしている人たちが重要視する訳です。

基礎体温の測り方

ヘルシー志向の昨今、とかく敵対視されがちな糖質と脂肪ですが、実はこの2つは大切なエネルギー原。私たち人間は、糖と脂肪を燃焼させる事によって生命維持しています。息をするにも、歩くにも、脳を働かせて考えるにも、飲んだり食べたりするにも、その飲食物を消化するにもです。

そして、燃料を燃やせば熱が発生します。そう、人は常に発熱している訳で、その熱こそが体温なのです。その証拠に、呼吸が止まり、心臓が完全に止まれば発熱も止まり、徐々に冷たくなります。

という事で、最低限必要なエネルギーのみを消費している時となると、何もせず、何も考えず、ただひたすら黙って呼吸し、心臓が動いている時という事になり、現実にはないと言っても過言ではないでしょう。何しろ眠っていても寝返りを打ったり、いびきをかいたり、歯ぎしりしたりと、こまめに運動している人も多いですし、熱ければ汗を掻いて無意識のうちに体温調整しているのです。

ただ、起きている時に比べれば、眠っている時の運動量は僅かで、最も燃料消費の少ない時である事は間違いありません。そこで、なるべく正確な基礎体温を測りたければ、就寝中に測定するのが一番という事にはなるのですが、自分の寝顔を鏡で見る事が出来ないように、自分の寝ている時の体温を測る事も出来ませんよねぇ。

という事で、通常、基礎体温は起床時に測定します。就寝前ではなく起床時というのは、まだ脳や内臓が本格的に覚醒しておらず、余計な燃料消費をしていないからです。また、長時間最も安静な状態にあり、心身が安定しているからでもあります。

基礎体温の測定には、通常の体温計ではなく、「婦人体温計」などと呼ばれる専用の基礎体温計を使うのが絶対条件。通常の体温計と全く同じような見た目の水銀式のものもありますが、測定範囲が異なります。一般の体温計は“35.1度”や“35度1分”と読まれるように、小数点以下第1位までしか測れませんが、基礎体温計は“35.12度”や“35度1分2厘”というように、小数点以下第2位まで測定出来るのです。

次に、基礎体温の測定は脇の下ではなく、舌の裏側で行います。鏡の前で口を全開し、上の歯の裏側に先端を付けるように舌を上げてみて下さい。舌の裏側が見えますが、真ん中で口の底に向かっているヒダがあり、その両側に1本ずつ筋がある事が分かるはず。

この筋のどちらか一方に体温計のセンサー部分を当て、舌の裏面に密着させるようにして測ります。この時、体温計が動くと測定値がぶれますので、指でしっかり支えておくのがコツです。

さらに、起き上がるのはもちろん、手足を動かすのも控え、とにかく極力じっとしている事も大切で、慣れるまでは中々上手に測定出来ません。ですから、生理周期の中頃から測定を始め、次の生理周期から本格的に記録して行くのがお薦めです。

また、毎朝6時に起床し、舌の右側のラインで測るというように、毎日の測定時間と測定場所を固定するのも重要です。それにより、環境による変動が少なく、より正しいグラフを作る事が出来るでしょう。

そう、基礎体温は、ただ測るだけでは意味がなく、それを毎朝記録し、グラフを作って初めて役に立つのです。

基礎体温の変動で分かる事

基礎体温は、毎月きちんと排卵していて、ホルモンバランスが整っていれば、生理周期に沿うように高温期と低温期を繰り返します。生理開始から排卵日までが「低温期」となり、排卵後から生理開始全日までが「高温期」となるはずなのです。

ちなみに、低温期と高温期の基礎体温の差は、0.3度から0.6度前後。低温期に36.40度・36.37度・36.33度・36.35度というように、36度台前半をキープしていた人でも、高温期になると、36.65度・36.70度・36.78度・36.75度というように、36度台後半をさまようようになります。

さらに、体温を下げる作用を持つ卵胞ホルモン「エストロゲン」の分泌量が体内でピークになる排卵日には、基礎体温も最も低くなり、先のような場合だと、36.30度などという数値が出る訳です。そうなると、それが一つの目安となり、その日に性交渉すれば妊娠の確率が上昇するというからくりです。

そして、受精卵が着床すると、体温を上げる作用を持つ黄体ホルモン「プロゲステロン」の分泌量が増えるため、通常の高温期が過ぎても体温の高い状態が継続されます。これにより、妊娠成立を察知する事が出来るのです。

一方、避妊を希望する場合には、低温期の末期から高温期の初期を避ける事で妊娠のリスクを軽減出来ます。また、高温期を迎えないまま生理が来れば「無排卵月経」の、高温期が10日以内で終わってしまえば「黄体機能不全」の疑いがあり、不妊治療が必要になるでしょう。

このように、基礎体温を測定し、毎日記録して行く事で、様々な状況をいちはやく察知し、早期に対処する事が出来るのです。ただし、こうした変化を読み取るためには、自分の生理周期と基礎体温の動きを熟知しておく事が必須です。それも正しいデータで把握する事が大切になります。

ところが、基礎体温の変動は心身の状態にも大きく左右されるため、肉体疲労や精神的ストレスが溜まっていると中々安定しません。そこで、最低でも3ヶ月、出来ればその後も継続して測定し、グラフを付ける事がポイントになるのです。

最後に余談ですが、近ごろ流行の男性不妊は、やはり心身のストレスやバランスの悪い食事などが要因となっている事が多いと言われています。確かに、食生活の乱れや肉体疲労、ストレス、睡眠不足などは、精子の品質に関わる重大問題で、慢性化すると、運動率の悪い精子や染色体異常を持つ精子ばかりになってしまう可能性は低くありません。結果、不妊症や障害児の誕生を招いてしまうという訳です。

しかし、男性でもそうした心身の問題を抱えていれば、それなりのシグナルが出るもので、その一つが体温の低下なのです。そこで、毎朝基礎体温を測る事により、体調管理出来るというメリットは大きいものと思われます。

もちろん、男性でも婦人体温計を使って同じように舌の裏で基礎体温を測定する事が出来ます。ただ、基礎体温計の夫婦兼用は絶対にNG。

元々口の中に入れるもので且つ、デリケートな基礎体温計は1人に1つが鉄則です。取扱説明書に従って、きちんと衛生管理と安全管理をしながら大切に使うようにしましょう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です