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子宮内膜が薄い人が厚くする方法はある?

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子宮内膜が薄い人が厚くする方法はある?




受精卵が着床し、無事に妊娠成立となるには、やはり子宮内膜の厚さが重要な鍵を握ります。子宮内膜が薄いからと言って、不妊症という訳ではありませんが、厚さ8mm未満の場合、着床率が下がる事は否めないでしょう。

かと言って、分厚ければ分厚いほど妊娠出来る確率が上がるのかと言えば、そうではありません。むしろ、子宮内膜が厚くなり過ぎるのは「子宮内膜増殖症」という疾患で、子宮内膜が薄い以上に不妊のリスクが高いと見られます。

という事で、理想の子宮内膜の厚さは10mmから15mm。8mm以下だと薄いとなり、20mm以上だと増殖症と診断されます。いずれも、妊娠を成立させるには、それなりの治療や対策を練る必要があるでしょう。

特に今、20代・30代の女性を中心に、子宮内膜の薄い人が増えています。その一方で、40代に入ると子宮内膜増殖症を発症する人が増え、女性たちのホルモンバランスの乱れが危惧されているのです。

妊娠の決め手は子宮内膜の厚さ

受精卵は出来たものの、着床せず、妊娠不成立となってしまう主な要因は「着床不全」。受精卵が子宮内膜に潜り込み、定着出来ないというものです。そして、着床不全の主な要因は、子宮内の環境の悪さだと見ていいでしょう。

ただし、子宮内の環境が悪いと言っても、筋腫やポリープなど、所謂「着床障害」と呼ばれる疾患がある場合が少なくありません。そこで、原因となる疾患を治療する事により、容易に自然妊娠出来るようになる事もしばしばです。

ところが、そうした目に見える障害がなくても、子宮内膜が薄すぎたり、分厚すぎるだけで受精卵は着床困難となる事が多々あります。特に昨今、ホルモンバランスの乱れから、子宮内膜が順調に増殖しない、あるいは、反対に、増殖しすぎてしまうという不妊症が急増しているのです。

ちなみに、最も受精卵が着床しやすい子宮内膜の厚さは10mmから15mmと言われますが、最低6mmあれば妊娠は可能になると見られています。しかし、より確立を上げるためには、排卵期に8mm以上にまで増殖している事が重要です。

さらに、子宮内膜は厚さに加えてクッション性も大事で、排卵後に黄体化した卵胞から分泌される女性ホルモン「プロゲステロン」により、そうした良質な子宮内膜は形成されます。また、プロゲステロンがしっかり分泌される事により、必要以上の増殖も抑えられるため、「黄体機能不全」などのプロゲステロン不足が疑われる場合には、ホルモン剤や注射で補充し、着床に適した子宮内膜に整える策が採られます。

とは言え、排卵期までにエストロゲンがしっかり分泌され、ある程度まで子宮内膜が発達していなければ、いくらプロゲステロンを補充したところで、十分な厚さと柔軟性を持つ子宮内膜は出来ません。実際、排卵期時の子宮内膜の薄さから不妊症となっている女性は大勢いるのです。



医師もお手上げ

排卵までに卵胞から分泌される女性ホルモン「エストロゲン」の量が不足すると、子宮内膜は十分増殖せず、排卵後にプロゲステロンの力を借りても、薄くて弾力性のない子宮内膜になってしまいます。すると、受精卵が着床出来ず、妊娠成立となりません。ではでは、どうすれば分厚くてクッション性の高い良質な子宮内膜を形成出来るのでしょうか?

まず、プロゲステロンの不足による品質低下が明らかな場合は、プロゲステロンを補充するホルモン療法によって対処する事が出来ます。また、排卵誘発剤の中には、子宮内膜の増殖を妨げる副作用を持つものもありますから、着床不全が疑われる場合には、排卵誘発剤を変更したり、中止する事も検討されるでしょう。

ところが、プロゲステロンの分泌量も正常で、排卵誘発剤の悪影響もない場合、やはり排卵までに子宮内膜を増殖させるエストロゲンが不足している事が疑われます。実は、これが最も多いパターンなのですが、最も厄介なパターンでもあり、これと言った手立てがないのが現状なのです。

確かにエストロゲンは、プロゲステロンと同じ女性ホルモンの一種です。プロゲステロンのように、注射や内服薬で補充すれば、より確実に補え、子宮内膜の増殖が出来るように思われます。

しかも、大豆にふんだんに含まれている「大豆イソフラボン」は、このエストロゲンと同等の作用を持つ事は有名で、女性の美と健康のためには豆腐や納豆を食べましょうなどと言われますから、足りなければ簡単に補えるように思われるでしょう。ところが、そうは行かないので困るのです。

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子宮内膜を厚くするには

正直、医師もお手上げ、それがエストロゲンの不足による子宮内膜の増殖不足です。もちろん、食事や薬物によるエストロゲンを補充は難しくありません。

しかし、そうして強制的にエストロゲンを体内に入れると、脳はそれで事足りるだろうと判断し、自らのエストロゲンの分泌を怠ってしまいます。そうなると、無理矢理エストロゲンを補充すれば、益々正常なホルモンバランスを確立する事が出来なくなり、生理不順から無排卵状態へと発展して行く可能性が出て来る訳です。

さらに、乳がんや子宮内膜症などの婦人科系疾患のリスクも高まります。たとえ急激にそこまで進行しなくても、卵子や胎児の発育に悪影響を与える事は否めず、医師も容易にエストロゲンの強制的な補充は出来ないのです。

となると、子宮内膜を厚くしたい一心で、大豆製品をパクパク食べながら、サプリメントを摂取するというのは明らかに逆効果。大豆イソフラボンの過剰摂取が一層不妊を深刻化させる可能性を潜んでいます。

事実、国が定める大豆イソフラボンの1日の摂取目安量は70mg、豆腐1丁か、納豆1パックで十分賄える量で、サプリメントに頼る必要などないのです。それよりも、エストロゲンの分泌を促す作用を持つビタミンEとビタミンB6をしっかり摂取する事が重要でしょう。

特にビタミンEは、“子供を産ませるビタミン”と称されるほど、科学的にもエストロゲンを中心とした女性ホルモンの分泌を促し、バランスを整える事が実証される栄養素です。しかも、ビタミンEはカボチャやモロヘイヤと言った野菜より、緑茶やナッツ類、マーガリンなどの植物油脂に豊富に含まれているため、食事だけでなく、休憩時間にも気軽に補充する事が出来るものと考えられます。

その一方で、同じくエストロゲンの分泌に働き掛け、ホルモンのバランスを整える作用を持つビタミンB6は、レバーやニンニク、唐辛子など、少々苦手な人も多い食品に豊富に含まれています。とは言え、サンマやカツオ、そして何より、白米もビタミンB6豊富な食品ですから、美味しく食べて妊活は十分可能でしょう。

さらに、ストレスや運動不足、そして冷えを上手に解消し、自律神経を整える事でホルモンバランスを整え、エストロゲンの分泌を活発にする事も大切です。妊活中は栄養バランスの取れた食事と良質な睡眠が必須だと言われるのは、子宮内膜の増殖を促し、着床率を上げるためでもあるのです。



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