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子宮内膜とは~厚い方が妊娠に有利って本当?それは何故?

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子宮内膜とは~厚い方が妊娠に有利って本当?それは何故?




『子宮内膜(しきゅうないまく)』とは、子宮の内側を覆う粘膜の事で、正に読んで字のごとくのものです。ただし、多の粘膜とは異なり、赤ちゃんからお年寄りまで、子宮を持つ全ての女性が同じ条件で完備しているものではありません。

というのも、元々子宮粘膜は、子宮を守るためより、赤ちゃんを守るために存在しているものだからです。つまり、事実上、妊娠しない子供やおばあちゃんには必要ないものという事になり、身体は無理に整えようとしない訳です。

しかし、妊娠の可能性のある年代の女性にとっては大切なもの。その状態が妊娠の可否を決めると言っても過言ではないでしょう。

そこで、ある程度の年齢になると、こまめに整形されるようになります。という事で今回は、知っているようで知らない子宮内膜についてのお勉強です。

『子宮内膜』とは?

『子宮内膜』と言えば、毎月作られては生理という形で排出されるもの。そう思い込んでおられる方も多いようですが、実際には少し違います。子宮内膜とはその名の通り、子宮の内側を覆う粘膜。

子宮内膜は、生理のない赤ちゃんやお年寄りの体内にも、子宮さえあればちゃんと存在しています。子宮は伸縮自由な筋肉組織で、外側を子宮外膜に、内側を子宮内膜に覆われた臓器です。

ただし、既存の子宮内膜は厚さ1mm程度で、とてもじゃないが受精卵が着床出来る状態ではありません。そこで、排卵に向け、卵胞内で卵子を育てながら、子宮内膜も厚くして行きます。

このとき、卵子の成熟と子宮内膜の増殖という2つの重要任務を担うのが女性ホルモンの代表格である「エストロゲン」。そのため、エストロゲンの分泌が不十分だと、卵子も子宮内膜も育たず、不妊症になりやすいという訳です。

さらに、排卵が終わると、それまで卵子を育てる事に徹していた卵胞が「黄体」と呼ばれる内分泌器官に変身し、「プロゲステロン」というもう一つの女性ホルモンを多量に分泌し始めます。実はこのプロゲステロン、子宮内膜に栄養を与えるような作用を持つホルモンで、これが分泌される事により、排卵までに作られた子宮内膜は益々分厚く、柔らかくなるのです。こうして、受精卵が子宮に辿り着く頃には、容易に着床出来るだけの厚さとクッション性を持つ子宮内膜が仕上がっているという訳ですね。

ところが、せっかくの立派な子宮内膜も、受精卵が着床しなければ意味がありません。そこで、黄体は衰退し、プロゲステロンの分泌をやめてしまいます。すると、子宮内膜も徐々に弱り、剥がれ落ち、この剥がれ落ちた子宮内膜の断片が排出されるのが生理です。

けれど、ここで剥がれるのは、エストロゲンがせっせ事作った受精卵を守るための部分だけで、子宮本体を覆う部分は残ります。つまり、ベースの子宮内膜は多の部位の粘膜と同じように、子宮がある限り存在しているという訳です。



子宮内膜の構造

『子宮内膜』はベースとなる「基底層」と、その上に貼られた「海綿層」、そして、表面の「緻密層」の三層構造になっています。緻密層はその名の通り、緻密な上皮細胞で、海綿層は柔らかいスポンジ状のクッション性を持つ細胞組織です。

そのうち、エストロゲンによって作られては剥がされ、生理によって廃す津されるのが海綿層と緻密層で、この部分を「機能層」と呼んでいます。なぜなら、正しく受精卵を着床させ、妊娠のための機能を果たす存在だからです。

一方、基底層は子宮本体に張り付いた固有層で、生理時にも剥がされる事はありません。そこで、エストロゲンがしっかり分泌されないと、この基底層だけの子宮内膜となってしまいます。もちろん、子宮内部を保護するだけなら、それで十分という事になるでしょう。

けれど、基底層は厚さ1mmほどの薄い粘膜です。クッション性もないため、僅か0.1mmの受精卵であっても、潜り込んで腰を落ち着ける事が出来ません。つまり、妊娠を成立させるためには、機能層が必要不可欠なのです。

という事で、機能層が剥奪されてしまうと、直後から次の排卵に向けて再び子宮内膜を増殖させます。目標は1日0.5mmです。

ちなみに、この期間を「増殖機」と呼び、増殖機は生理開始とともに始まります。すると、排卵までの約2週間で最低でも厚さ7mm以上の機能層を持つ子宮内膜が形成出来るという計算です。運動率の高い良質な受精卵なら、子宮内膜の厚さが6mmあれば着床出来ると言われていますから、厚さ7mmの機能層プラス、厚さ1mmの基底層があれば、妊娠成立の可能性は十分あるという訳です。

しかし、実際には、厚さ8mm以下の子宮内膜に着床し、すくすくと育つ受精卵は、そう多くはありません。たとえ一度は着床出来たとしても、薄かったり、クッションが悪ければ、ふとした拍子に放り出されてしまいます。事実、初期の流産は、そうして発生するのです。

そのため、排卵後には卵胞が黄体化し、さらに子宮内膜を増殖させるべく頑張ります。この期間を「分泌期」と呼び、この間にも、1日約0.1mmのペースで子宮内膜は厚みを増して行きますが、受精卵を待つ待機期間を終え、剥がれ落ちると「生理期」を迎えるという訳です。

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理想の子宮内膜の厚さは?

子宮内膜の厚さがどのくらいあれば妊娠出来るのかという事は、今のところ明らかにはなっていません。ただ、10mmを超えると、俄然、妊娠率は高まり、8mmを超えると妊娠率は急激に下がります。

そこで、受精卵が子宮に辿り付くまでに、最低でも厚さ8mm以上の子宮内膜を形成しておく事が大切になる訳ですが、先にも書いたように、排卵後の子宮内膜の増殖は1日0.1mmペースです。しかも、受精卵は排卵後1週間前後で子宮に着く訳ですから、やはり排卵までに厚さ10mm程度にまで成長させておく事がポイントになるでしょう。

ただし、子宮内膜が厚ければ厚いほど妊娠率が高まるのかと言えば、その限りではありません。最も妊娠率の高い子宮内膜の厚さは15mm前後とされていて、それを超えると逆に着床率は下がる傾向にあるのです。

さらに、子宮内膜が頻繁に分厚くなり過ぎる場合、「子宮内膜増殖症(しきゅうないまくぞうしょくしょう)」という疾患である可能性が高く、たとえ今は正常に排卵や生理があっても、近い将来、月経不順や無排卵を生じるリスクがあります。また、子宮ガンのリスクも秘めているため、月経過多や不正出血が目立つ人は要注意だと言えるでしょう。

とは言え、子宮内膜増殖症は、40代以上の女性に圧倒的に多いため、むしろ、20代・30代で妊娠しにくい人の大半は、子宮内膜が薄い可能性の方が高いものと見られます。また、単に分厚いだけでは着床しやすい子宮内膜とは言えず、やはりクッション性の高い事が絶対条件です。

という事で、子宮内膜を作るエストロゲンと、それを成熟させるプロゲステロンのバランスが妊娠の鍵を握っている事になります。実際、子宮内膜増殖症もホルモンバランスの乱れから発症する人が多いため、妊活中は特に良質な食事と睡眠を取り、ホルモンバランスを乱さないように十分気を付けたいものです。



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