このページの先頭です

排卵検査の偽陽性とは~偽陽性になる原因や防止対策を解説

4967views

投稿日:

排卵検査の偽陽性とは~偽陽性になる原因や防止対策を解説




女性が妊娠出来るか出来ないかは、排卵日で決まります。単純明快に言えば、排卵日イコール「妊娠出来る日」、排卵日以外の日イコール「妊娠出来ない日」です。なぜなら、卵子の寿命は24時間と言われていますが、実際に受精卵になれる能力を持っているのは、排卵後10時間ほどだからです。

ただし、精子の寿命は3日程度あるため、排卵前から卵管で待ち伏せする事が出来ます。そうなると、妊娠出来る日は限られていても、妊娠に至る性交渉が出来る日は範囲が広がると言えるでしょう。排卵日の前日や前々日に性交渉しても、十分妊娠出来る可能性はある訳です。

むしろ、排卵日当日に性交渉しても、精子が卵管に辿り着く頃に卵子の受精能力が衰えていては話になりません。それを考えると、精子が卵管で卵子を待ち伏せし、排卵直後の元気な卵子にアタックする方が成功率は高いと見られます。という事で、その排卵日の前日や前々日を察知してくれるのが『排卵検査薬』です。

排卵検査薬はどうして排卵日が分かるの?

『排卵検査薬』というと、排卵日に陽性反応が出るものと思い込んでおられる方も少なくないようですが、排卵検査薬は、後1日から2日で排卵しますよという事を教えてくれるもの。検査するタイミングや卵胞の発育状況によって差はあるものの、早めにチェックしている人なら、最初に陽性反応が出てから48時間以内に排卵すると見られます。

中には24時間程度で排卵する事も多々あるため、陽性反応が出た瞬間、妊娠に至る性交渉が出来る人捉えていいでしょう。なるべく迅速に精子を送り込むのが成功の秘訣です。

ではでは、なぜ、排卵検査薬には間もなく排卵する事が分かるのでしょうか? その答えは、女性ホルモンの分泌の仕組みにあります。

通常、女性の生理周期は、卵胞で卵子を育てる「卵胞期」と、受精卵を受け入れるための子宮内の環境整備をする「黄体期」に分かれ、卵胞期には「エストロゲン」と呼ばれる卵胞ホルモンが、黄体期には「プロゲステロン」と呼ばれる黄体ホルモンが多量に分泌されます。

ただし、排卵は、そのどちらにも発生しません。排卵は、卵胞期と黄体期の間にある「排卵期」に発生します。そして、その排卵期に俄然、活発に分泌されるのが「黄体形成ホルモン」と呼ばれる性腺刺激ホルモンです。

別名「黄体化ホルモン」とも呼ばれるこのホルモンのお仕事は、プロゲステロンの分泌を促す事。排卵後には多量のプロゲステロンが必要になりますから、それを見越して、この時期に急増する訳です。

実際、排卵期の黄体化ホルモンの分泌量は中途半端ではありません。まるで津波のように押し寄せて来るところから、大波という意味を持つ「サージ」という表現を使い、この現象を「LHサージ」と呼んでいます。LHとは、黄体形成ホルモンの英語“Luteinizing hormone”の略です。

という事で、体内でLHサージが発生すると、尿中のLH濃度は急激に上昇します。LHは元々体内に存在しているものですから、1mlの血液や尿の中に2mIU程度は常に含有されていますが、それが排卵期に入ると徐々に増え、LHサージのピークには有に30mIUを超えるのです。そこで、日本製の優秀な排卵検査薬は、このLH値が30mIUを超えると陽性反応を示すようになっています。



排卵検査薬の信頼性はどうなの?

長年、薬事法の定めから、個人で容易に入手出来る排卵検査薬は海外製の輸入品が主流でしたが、それでも、正しく使えば、日本製と変わらないくらい信憑性があるものが少なくないと言われていました。それは、日本製の排卵検査薬が一般用医薬品としてドラッグストアで購入可能になった今でも変わりません。むしろ、日本製であっても、使用方法やタイミングを誤れば、「偽陽性」や「偽陰性」と呼ばれる間違った結果が出る確率は低くないと言えるでしょう。

偽陽性とは、排卵期に入っていないのに排卵の兆候があると判定するもので、偽陰性はその反対。排卵期に入っているのに、排卵の兆候を察知出来ない形です。当然、鵜呑みにすれば、タイミングを逸して不妊となったり、タイミングを誤って避妊に失敗する事になります。

ではでは、なぜ、このようなトラブルが発生するのでしょうか? その多くは、やはり使用方法に問題があるものと考えられます。

例えば、尿をかけすぎたり、待機時間が長すぎると陽性反応が出る事が多く、中には、毎日毎日、1週間以上陽性が続く人も珍しくありません。そして、それを信じて毎晩頑張っても妊娠しないという事が出て来る訳です。

しかし、そもそも排卵期は排卵日を挟んで前後2日ですから、トータル5日間しかありません。しかも、LHサージは排卵直前に襲って来るもので、排卵が終わると急激に下がります。つまり、3日以上陽性反応が出続けるという事は有り得ない訳です。

という事で、製品ごとの正しい尿量や待機時間を熟知して、初めて排卵検査薬は役に立つ味方となります。そのためには、日本語の分かりやすい取扱説明書の付帯した国内メーカーの検査薬の方が安心安全ではあるでしょう。

実際、海外製の検査薬の中には、LH値が10mIUで陽性反応が出るものも存在します。そうなると、これまた卵子が徐々に成熟して来る卵胞期後半から1週間以上陽性反応が続く事も有り得るのです。

その一方で、尿中のLH濃度が40mIUを超えて、ようやく陽性反応が出るものも少なくありません。そうなると、すでに排卵期に突入し、LH値が30mIUを超えていても陰性反応が出てしまい、貴重なタイミングを逸してしまう事も考えられます。

スポンサーリンク


排卵検査薬で正しい結果を得るにはどうすればいいの?

実際問題、排卵検査薬と超音波の二刀流で排卵チェックをしている不妊クリニックでも、偽陽性や偽陰性が出る事は珍しくなく、特に生理不順の人なら、全体の約1割は誤反応を示すと言われています。ただ、体外受精の場合は、ある程度卵子が成熟していれば採卵出来るので、排卵チェックの陰性・陽性に拘わらず妊娠成立となるケースはよくあります。

けれど、タイミング法や人工授精の場合は、そうは行かず、排卵日の予測に失敗すれば、そのまま妊娠不成立に繋がるケースが圧倒的多数です。そこで、出来る限り排卵検査薬を正しく有効的に活用する事は、一つの勝因となります。

という事で、気合いを入れて妊活するのであれば、毎月1箱使い切るくらいの覚悟が必要です。確かに、優良な日本製の検査薬は効果で、出来れば無駄な使い方は避けたいところでしょう。

けれど、予測を誤って排卵後から1週間も10日も使い続けるくらいなら、生理が終わった直後から1週間~10日使い続けるほうが利口です。そうすれば、かなりの高確率で排卵期にぶち当たり、陽性反応が出ます。

また、陽性反応が出た日は、必ず性交渉するのがお約束。LHサージは50時間近く続く事もあるため、検査のタイミングによっては、2日続けて陽性反応が出る事もありますが、LH値が40mIU以上でしか反応しない検査薬を使った場合には、排卵直前まで陽性反応が出ない事もあるので要注意です。チャンスを逸する事のないように、そして、妊娠の確率を上げる為にも、陽性反応が出れば性交、これを繰り返すのも成功の秘訣の一つなのです。

さらに、検査する尿質も重要で、少なくとも、朝一番の濃縮された見るからに濃厚な尿は使用出来ません。もし、無理に調べれば、卵胞期や黄体期でも陽性反応が出ます。

ところが、妊娠検査薬の場合は、この朝一番の尿が最も性格な結果の出る確率の高い尿という事で、同じように排卵検査薬でも使われる方が後を絶ちません。実は、これこそが偽陽性の最もオーソドックスな要因なのです。

また、検査前に水分を取り過ぎると尿が薄まり、LH値が30mIUを超えているのにも拘わらず、陰性反応の出る事があります。これもまた、偽陰性の非常にオーソドックスな要因の一つです。

加えてもう一つ、LHサージは早朝から始まる事が多いのですが、開始直後からいきなり尿中に大量に含まれる訳ではありません。逆に、排卵と同時に急激に分泌量が低下しても、直後の尿はLH値30mIU以上になるのが一般的です。

こうした事を考えても、排卵検査薬でのチェックは午前よりも午後がお薦めで、出来れば夕方以降が理想でしょう。そうすれば、陽性反応が出てすぐ性交渉する事も可能になります。

そして何より、基礎体温と織物のチェックも平行して行う事が大切。少なくとも、体温の高い時に排卵する事はありませんから、排卵検査薬の偽陽性に騙される確率は大幅に軽減出来るでしょう。



コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です