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排卵検査薬とは~使用目的やタイミング・使い方や購入先

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排卵検査薬とは~使用目的やタイミング・使い方や購入先

よく、“妊娠しやすい日”や“妊娠しにくい日”などと言われますが、これは大きな誤解。そもそも女性が妊娠可能な人いうのは限られていて、月にたった半日しかありません。

ではでは、その妊娠出来る日がいつなのかと言うと、ズバリ「排卵日」。卵巣で育てられた卵子が成熟して飛び出し、卵管に姿を現す日です。

ただし、この卵子の寿命は僅か24時間で、そのうち、精子との受精が可能な時間となると、さらに短くなります。たとえ卵管内で精子が卵子に出会えたとしても、結合して受精卵を作れるチャンスは、なんと、10時間足らずなのです。

それが、女性が本当に妊娠出来る日は月にたった半日と言われる理由で、その貴重なチャンスを無駄にしない事が妊娠するための絶対条件であると言っても過言ではないでしょう。となると、排卵日はより確実に予測しなければなりません。そう思った時、強い味方になってくれるのが『排卵検査薬』です。

『排卵検査薬』とは?

卵子は卵巣の中にある「卵胞」という袋の中で約2週間から3週間かけ、大切に育てられます。そして、排卵し、そこで精子と出会えれば、受精卵になって妊娠出来る訳です。

一方、男性が1匹の精子を作るには約70日かかると言われていますが、毎日製造していますから、次々と新しい精子が準備出来ます。そのお陰で365日、精子を女性の体内に送り込む事が可能なのです。

しかも、卵子の寿命は僅か24時間なのに対し、元気な精子の寿命は70時間以上もあり、たとえ卵管に卵子がいなくても、3日程度は待ち伏せする事が出来ます。という事は、少なくとも、3日に1回のペースで性交渉しておけば、かなりの確立で妊娠出来そうです。

とは言え、実際には、パパも忙しく、疲労もありますから、中々そう定期的にママと仲良くする訳にも行きません。という事で、せめて排卵日が分かれば有り難い。そう思われるカップルは多い事でしょう。

だったら、その排卵日をお知らせして上げましょうというのが『排卵検査薬』です。“排卵日検査薬”や“排卵日予想薬”などとも呼ばれ、今ではベビ待ちさんの必須アイテムの一つとされています。

排卵検査薬の仕組み

そもそも、妊娠の始まりは至って単純で、女性の卵管内で精子と卵子が出会い、結合すればいいだけなのです。しかも、元気な卵子と精子は、望まれなくても結合を試みてくれる事でしょう。

その事は、体外受精の培養を見れば一目瞭然です。複数の卵子と精子が同じ容器に入れられれば、必ずと言っていいほど、複数個の受精卵が作られます。

ところが、体外受精のように、必ずそこに卵子がいるとは限っていないのがママの卵管。せっかく精子が行っても、卵子の姿はなく、待ちぼうけを食わされる事は少なくありません。なぜなら、女性の排卵は、その時の卵子の発育具合で容易に早まったり、遅れたりするからです。

しかも、排卵そのものがおなかの中での出来事ですから、目には見えず、いつ排卵したのかは誰にも分からない状態です。たとえ生理周期が安定している人でも、気が付けば排卵が終わってしまっていたという事もあれば、排卵していると思っていたのにまだしていなかったという事もよくあります。

そう、この排卵のタイミングの予想困難さこそが、希望する妊娠が成立しなかったり、希望しない妊娠が成立してしまう最大の理由なのです。そして、ある意味、自然の神秘の面白さであり、妊娠は奇跡のたまものであると言われる所以なのでしょう。

ただ、排卵の兆候が全くないのかと言えば、決して層ではありません。女性の体は排卵が近付くと、特定のホルモンの波が押し寄せます。それが“LH”こと、「黄体形成ホルモン」です。

この黄体形成ホルモンは別名「黄体化ホルモン」とも呼ばれ、その名の通り、黄体を作るホルモンです。排卵の終わった卵胞は、このホルモンの作用によって「黄体」と呼ばれる内分泌器官に変身させられます。そして、受精卵が着床しやすい子宮内の環境を作る「プロゲステロン」という黄体ホルモンを分泌するのです。

つまり、受精卵が着床するにはプロゲステロンが必要不可欠で、排卵直前になると、それを生成する準備を開始するという訳。この減少を「LHサージ」と呼び、サージは“高波”という意味を持っています。

そう、女性の体は排卵直前になるとLHが波のように押し寄せるのです。となると、その多量に分泌されるLHを感知出来れば、排卵の近い事が察知出来ます。その原理を生かしたのが排卵検査薬です。

妊娠検査薬と同様、排卵検査薬も、正しく計測出来れば、その信憑性は極めて高く、陽性反応が出ると、早ければ24時間以内、遅くても48時間以内に排卵すると言われています。そこで、陽性反応が出たところで精子を送り込むと、かなりの高確率で卵子待ち伏せ作戦を成功させられるという訳です。

ただし、排卵検査薬は、排卵日を感知するものではありません。排卵寸前である事を感知するものです。

ですから、自分が思う排卵予想日より早めに使用しなければ意味がなくなります。少なくとも、排卵予定日の3日以上前から調べるのが鉄則です。

すると、今度は検査日を定めるのが難しい事になりそうですが、なんの事ない。生理周期が安定している人なら、排卵から約2週間後が次の生理開始予定日になりますので、逆算する事で簡単に分かります。次回生理予定日から14日+3日で、17日差し引けばいいだけです。

ところが、生理不順の人の場合は厄介で、この逆算法は役にたたない事の方が多いでしょう。そこで、生理終了日以降、毎日使用するのが望ましいと言えます。そうすれば、そのうちLHサージに遭遇するという作戦です。

さらに排卵検査薬の性能を上げるには、毎日午前10時以降の決まった時間に測定するのが大切。また、念には念をという人は、朝晩チェックするのがお薦めです。

日本の排卵検査薬事情

日本における妊娠検査薬の歴史は1980年代半ばに始まりました。その後、1900年代に入ると、市販薬としての国の認可が正式におり、益々使いやすく、迅速で精密性の高い妊娠検査薬が開発されて行った訳ですが、実はその頃、それと平行して『排卵検査薬』もリリースされました。

よくよく考えてみれば、どちらも原理は全く同じ。妊娠検査薬は、妊娠すると急激に増える“HGS”こと「ヒト絨毛性性腺刺激ホルモン」に反応して妊娠を感知するというものです。それに対し、排卵検査薬はLHサージで一時的に急増する黄体形成ホルモンに反応するものなのですから、感知するターゲットさえ変えればいい事になります。

形状や使い方も、尿中のHGSもしくはLHの量を測定するだけなので、ほぼ同じであると言っていいでしょう。ただし、妊娠検査薬は、直接尿をかけるものもありますが、排卵検査薬は、尿を紙コップなどに取り、規定の位置まで浸してチェックします。待機時間は商品によって異なりますが、早いものなら3分、長くても5分で、その間、平らなところに置き、手を触れない事がポイントです。

すると、排卵が近ければ、2本の縦線が現れます。線が1本なら、まだ排卵しないか、すでに排卵後という事になるでしょう。この結果の見方も、妊娠検査薬と同じですね。

ではでは、なぜ、妊娠検査薬は急速に普及したのに、排卵検査薬は中々普及しなかったのでしょうか? それには、正しく大人の事情があります。

元々排卵検査薬は、妊娠検査薬と同じように、市販薬として売り出されたのですが、2009年の薬事法改正により、「医療用医薬品」に指定されてしまったのです。そのお陰で、調剤薬局の店頭で、直接常駐している薬剤師から購入する事が義務付けられていました。これでは気合いを入れて妊活している人でなければ、中々積極的に購入する気にはなれなかった事でしょう。

確かに、安価な海外製の排卵検査薬なら、ネットで入手する事が可能でしたが、安全性や信憑性が疑われるものも多々あります。基本的には、日本製も海外製も大差はなく、正しく使えば正しい結果が出るとは言われていましたが、何しろ取扱説明が英語なのですから、その正しく使う事が難しい方も多かったのではないでしょうか?

そんなこんなの理由で、排卵検査薬は、妊娠検査薬に比べて普及が遅れた部分は否めません。けれど、昨年2016年に再び第一類医薬品に変更され、今ではドラッグストアの店頭はもちろん、インターネットでも容易に購入出来るようになりました。

しかも、長年医療機関でのみ使用されて来た安心安全で優秀な日本製の排卵検査薬が、一般用医薬品としての地位を獲得し、多くのドラッグストアやネットショップで取り扱われています。

ただし、日本製の排卵検査薬は、輸入品の排卵検査薬に比べて価格が高いという弱点があります。ちなみに、国内大手製薬会社が出す排卵検査薬は、5本から7本入りで2,000円以上します。

実は、海外製でも一流メーカーが出すものになると、さほど価格差はないのですが、その一方で、10本1,000円と言った激安で売られているものも少なくありません。そうなると、どうせなら、安価な輸入品の排卵検査薬を購入し、生理終了直後から長期間、朝晩こまめに測定した方が利口なのではないかとも考えられます。事実、それも間違いなく、一つの手だと言えるでしょう。さらに、取り敢えず気軽に排卵検査薬を試してみたいと言う方なら、輸入品で十分だと言えそうです。

しかし、正しく使うという面では、説明書の分かりやすい日本製の方が断然優位。やはり最初は日本製で使用方法や見方を熟知される事をお薦めします。プラス、基礎体温表も合わせて活用する事で、短期間に妊娠成立となり、いつまでも排卵検査薬に投資する必要がなくなるでしょう。

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