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無排卵月経とはどんな症状?調べ方やその際の基礎体温など

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無排卵月経について知っておきたい事




生理がある事は妊娠するための最低限の条件だとされています。しかし、実際にはその限りではありません。生理があっても妊娠困難な状態、いわゆる「不妊症」は十分有り得るのです。

特に多いのが『無排卵月経』と呼ばれる症状で、ストレス社会の昨今、30代女性を中心に、はやりの病気とも言える存在になっています。にも拘わらず、生理があるからというだけで、全く気にしていない人が圧倒的多数。

そのため、いざベビ待ちし始めて初めて気が付くという人は少なくありません。けれど、その時には重症化していて、すぐには妊娠を望めない事も多いでしょう。

そんな事態を避けるためにも、自分の体の事は常に注意深く観察する事が大切。そして、おかしいかなと思ったら、早期に対処する事です。

無排卵月経のメカニズム

そもそも女性の生理の中身となる子宮内膜は、排卵したから作られるというものではありません。排卵した時のために作られるもので、排卵する可能性のある卵子がある以上、準備されるのです。

ただ、女性の卵子は日々どんどん消滅して行くもので、子供を産んでも産まなくても、ある程度の時期になると0になってしまいます。そうなると、もはや排卵する事もないため、子宮内膜を作る必要もないという事で生理はなくなります。それが「閉経」です。

でも、まだ卵子が残っている間は、排卵する事を前提に子宮内膜を準備しなければなりません。そのため、生理が始まると、「エストロゲン」と呼ばれるホルモンが分泌され、新しい子宮内膜の形成が始まります。

そして、それと同時にFSHと呼ばれる卵胞刺激ホルモンも分泌され、卵胞の発育を促し、選ばれた卵胞が一定の大きさになったところで排卵となるはずなのですが、このFSHの量が少ないと、卵子は十分成熟出来ません。結果、いつまでたっても排卵出来ず、最終的には卵胞の中で死滅してしまいます。

当たり前の話ですが、排卵しなければ受精卵が出来る事もなく、せっかく用意した子宮内膜は無駄になる訳です。そこで、剥がしてまた次の子宮内膜を作ろうとなりますから、生理は起こるのです。

でも、実際には排卵していないという事で、こうした生理を『無排卵月経』、正式には「無排卵性周期症」と言います。不妊治療においては、排卵障害と診断される事になるでしょう



無排卵月経の特徴

一見気が付きにくいと言われる『無排卵月経』ですが、実は様々な特徴があり、それらは起こるべくして起きている症状だと言えます。そこで、そうした特徴を把握しておく事で、早期発見が可能になるのです。

まず、最も顕著に表れるのが基礎体温で、通常、排卵していれば、「低温期」と「高温期」と呼ばれる2つの期間を繰り返すのが女性の身体です。生理が始まると低温期に入り、排卵期直前に最低値を記録し、その後は次の生理が始まるまで高温期となります。

この低温期と高温期の繰り返しは、体温を下げる作用を持つエストロゲンと、体温を上げる作用を持つプロゲステロンという2つの女性ホルモンの分泌量の違いによって発生するもの。前半は新しい子宮内膜を作り、卵胞を発育させるためにエストロゲンが、後半は子宮内の環境調整と受精卵の成長を助けるためにプロゲステロンが過剰分泌されます。すると、それに伴い、体温に明らかな違いが出るという訳です。

しかし、プロゲステロンは排卵を終えた卵胞が内分泌器官に変身し、多量分泌可能となるものです。という事は、そう、排卵しなければ、分泌されない訳です。結果、高温期はやって来ません。

さらに、いざ排卵という時には、卵胞を最大限に成長させるための労力が必要になるため、エストロゲンの分泌が絶頂となり、それと同時に基礎体温は最低値を記録します。ですが、排卵されなければ、このエストロゲンの絶頂期もなく、基礎体温はずっと低いものの、極端に下がる事もないという事になるでしょう。

加えて、生理の質も無排卵月経を知る一つの重要な要素となります。なぜなら、プロゲステロンが十分分泌されていれば、受精卵の着床を助けるべく、分厚い子宮内膜が作られているため、それなりの量と日数を持つ生理が発生するからです。

しかし、プロゲステロンが不足しているとなると、子宮内膜は薄いまま捨てられる事になりますから、生理の量が少なく、すぐに終わったり、ちょろちょろだらだら続くという状況になります。いわゆる「過少月経」や「過短月経」・「過長月経」です。

さらに、無排卵が繰り返されるうち、徐々に身体が敏感になったり、逆に鈍感になったりして、極端に早く子宮内膜を剥がしたり、いつまでも放置したりするようになります。すると、生理周期が短すぎる「頻発月経」や「生理周期が長すぎる「希発月経」を引き起こすようになるのです。こうなれば、もはや完全なる生理不順、深刻に考えるべきでしょう。

ところが、それをそのまま見て見ぬふりをしていると、子宮内膜を形成するエストロゲンすら十分に分泌されなくなり、ついに生理が来ない体になってしまいます。もしかしたら、“自分の体も大切に出来ない人にママになる資格はない!”、あるいは、“どうせ赤ちゃんなんか欲しくないんでしょう?”と脳が決め付けてしまうのかも知れません。

事実、無排卵月経は、過度のストレスが原因で自律神経が乱れ、脳が正しいホルモン分泌の指令を出せないために発症する症状です。過度のストレスとは、精神的なものだけに限らず、運動不足や睡眠不足、そして、栄養バランスの悪い食事など、様々な要因が蓄積されて溜まるストレスです。仕事にプライベートにと忙しい人はもちろん、ダイエットに励んでいる人や逆に肥満気味の人も要注意だと言えるでしょう。

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無排卵月経の調べ方

『無排卵月経』には、間違いなくいくつかの自覚症状があるはずです。ただ、基礎体温の無変動や生理不順というのは、1ヶ月・2ヶ月では察知しにくいと言えるでしょう。

実際、女性の体はデリケートですから、ちょっとした心身の不調でホルモンバランスを崩し、排卵が早まったり遅れたり、時に排卵しそびれる事も珍しくありません。ですから、最低でも3ヶ月以上、生理不順と基礎体温の無変動が続いて初めて、無排卵状態に陥っている事が判明するものと思われます。

しかし、忙しい現代女性は、ベビ待ちしない限り、毎日基礎体温を測るという事は殆どしない上、生理不順も気にはなるけど気にしない、気にしていられないという方が大半です。そのため、いざ妊娠を望むとなって初めて問題視する方が後を絶ちません。

さらに、体は排卵する事を予定している訳ですから、その日が近付けばLHと呼ばれる「黄体形成ホルモン」が分泌されます。すると、これを感知して排卵期に入った事を知らせる排卵チェッカーが陽性を示してしまうという落とし穴も潜んでいるのです。

そんなこんなで、中々自覚症状を認めにくい無排卵月経ですが、発症していれば、間違いなく妊娠困難な状態です。改善しない限りベビ待ち出来ません。

事実、排卵出来なかった卵子を収納したまま放置状態になってしまっている卵胞が群れをなし、卵巣の機能低下を引き起こしている「多嚢胞性卵巣症候群」と呼ばれる疾患をはじめ、いわゆる排卵障害は、最もオーソドックスな不妊症原因です。中には医療機関での治療が必要なものも沢山あります。

ちなみに、医療機関では、基礎体温の無変動や生理不順を問診で確認した上、さらに、血液検査で血中のホルモン量を調べるため、ほぼ100%の確率で無排卵月経を発見する事が出来るでしょう。ですので、心当たりがあれば、今すぐにでも病因へGO。きちんと検査を受け、医師の指導のもと、ベビ待ち出来る体作りをして行きましょう。



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