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空砲って一体何?どうして起こるの?空砲を防ぐ対策など

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空砲って一体何?どうして起こるの?空砲を防ぐ対策など




俳優の石田純一さんの奥様、東尾理子さんも経験させられたという『空砲』。高齢出産の増えた現在、不妊治療においては、驚くほどポピュラーな症状だと言われています。

とは言われても、聞いただけでは、よく分からないという方は少なくないでしょう。しかも、字を見てもよく分からない気がします。

しかし、不妊治療を受ける事で、空砲のリスクは確実に高まります。特に体外授精においては、必ず把握し、諒承しておかなければならないリスクです。

そこで今回は、この「空砲」について、どのような症状なのか? その原因は何か? 治療法はあるのか?といった事を見て行きたいと思います。

『空砲』とは? どんな症状なの?

『空砲』とは、卵子が入っていない卵胞の事である。よく、こんな説明をされる事がありますが、これはあまりにもアバウトすぎると言わざるを得ません。そもそも、卵子があって、それを包んでいる袋が卵胞な訳ですから、卵子の入っていない卵胞というのは元々存在しないのです。

という事で、女性の体は、月に一度のペースで卵胞を「エストロゲン」と呼ばれるホルモンによって刺激し、中の卵子を発育させます。作業開始は整理初日にあたる日で、育てる卵胞は、数十個とも数百個とも言われていますが、最終的に自然に排卵するのは1個です。

ところが、この最後の1個となる卵胞は、卵子の成熟具合ではなく、卵胞の成熟具合で決まります。つまり、中身の卵子が立派に育っていても、育っていなくても、お構いなしにチョイスされるという訳です。

そのため、いざ排卵しても、未熟な卵や奇形の卵で、授精出来ないというケースもしばしばです。さらに、卵子に卵胞をぶち破って飛び出す力がないため、成長した卵胞がそのまま取り残される事も珍しくありません。そうなると、その卵胞は卵巣のなかに放置され、それが溜まった状態が「多嚢胞性卵巣症候群(たのうほうせいらんそうしょうこうぐん)」です。

このように、卵胞が卵子を入れたまま放置されると、無排卵という事になる訳ですが、通常、それを容易に感知する事は難しいと言えるでしょう。また、未熟な卵子や奇形の卵子が排卵されても同様で、結果的には妊娠しなかったで終わってしまう訳です。

ただし、不妊治療を受け、体外授精をするとなると話は違って来ます。必ず採卵という形で発育した卵胞を取り出しますから、中身の卵子の育ち具合や形状が分かる訳です。

そして、順調に発育し、自力でも排卵出来そうな状態にある卵子のみを使って精子との培養が行われます。その一方で、未成熟な卵子や奇形の卵子は排気です。

実は、この排気される卵子が入っていた卵胞こそが『空砲』。実際には、空砲と呼ばれる卵胞の中の卵子は、内壁に張り付いている状態なので、卵胞ごと排気される事になります。

という事で、空砲は不妊治療しない限り、あるかないかすら分かりません。また、通常は最も発育のいい「主席卵胞(しゅせきらんぽう)」と呼ばれる卵胞のみが最終的には成長し、排卵する事になりますが、不妊治療で排卵誘発剤を使用すると複数個の卵胞が発育し、排卵可能な状態になります。複数個の卵子を取り出す事は、明らかに受精卵が出来る確率を上げ、妊娠成功率を高めますから、これは非常に重要な事なのです。

しかし、その一方で、卵子の質が悪ければ、空砲が出来る確率も上がります。例え採卵で5個以上の卵胞が採取されても、その全てが空砲であるという事は、よくある話です。



『空砲』の原因は?

『空砲』の原因として、最も単純明快なのは、やはり卵子の質の悪さでしょう。結果的には卵子の質が悪く、順調に発育出来なかったために排卵不可になってしまうというものです。

何しろ、女性の卵子は胎児の時に作られていますから、加齢とともに着実に劣化は進みます。卵胞の中で何年も出番を待っている間に質が下がり、変形し、いくらエストロゲンが栄養を与えても、十分な大きさ、あるいは、綺麗な形に育たなくなってしまうのです。高齢になると妊娠しにくくなるのはそのためです。

また、ある程度卵胞が発育したところで分泌される“LH”こと「黄体形成ホルモン」の分泌量が不足すると、最後の仕上げが出来ず、空砲になってしまう事もあります。これは、不妊治療の一環として、注射や点鼻薬でホルモン補充をしている場合には回避されるものと思われがちですが、実は、その投与量やタイミングを少しでも謝ると、いとも簡単に発症するのです。さらに、同じく不妊治療による卵胞ホルモン「エストロゲン」補充が失敗しても、空砲が出来る事が多いという事も把握しておくべきでしょう。

けれど、それ以外にも、遺残卵胞が空砲になるという驚きの現実があります。しかも、昨今の空砲としては、この遺残卵胞からの移行が最も多いのです。

遺残卵胞とは、元々前回の生理周期で排卵するはずだった卵胞の事で、排卵後に超音波検査するとすぐに分かります。本来なら、すでにないはずの排卵前とほぼ同じ大きさの卵胞が黒い影となって、はっきりと映し出されるのです。

遺残卵胞の出来る原因としては、やはり先のような事が上げられる訳ですが、問題は、本来なら、そのまま力尽きて消滅してしまうはずの排卵出来なかった卵胞が、いつまでもホルモン分泌し続け、生命維持している事にあります。そうなると、次回の排卵に向けて、最も発育のいい卵胞となり、優先的に成長が促されるため、新たに発育しようとした卵胞は消滅させられる訳です。

すると、体外授精で採卵する際、その生き残りのような卵胞が取り出されます。けれど、その中身の卵子はすでに死滅していますから、空砲となっているのです。

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『空砲』の治療法は? 防ぐ事は出来るの?

『空砲』は別に病気ではないので、治療するとかしないとかという問題ではありません。また、偶発的なもので、今まで一度も出なかったのに、今回は全て空砲という事もあります。

ただし、自然排卵とは異なり、排卵誘発剤を使って複数の卵胞を発育させる場合、そのリスクは確実に高まります。なぜなら、薬によって成長を促される卵胞は、その全てが良質な卵子を持っているとは限っていないからです。

また、薬の効き目により、卵胞の発育自体に差が生じるところから、結果的には空砲という事が多いとも言えるでしょう。そこで、採卵時の空砲採取を防ぐ手段としては、その前の周期はあえて排卵を促さないようなホルモン療法を導入するというものがあります。

しかし、絶対的な空砲阻止は出来ません。後は自身が日ごろの食生活や日常生活に気を配り、卵子の質やホルモンバランスを悪くしないように心がけるのみです。特に高齢になればなるほど、卵子の老化は否めず、努力なくして空砲を防ぐのは難しいと言っても過言ではないでしょう。

そんな中、今、急激に注目を集めているのが「ミトコンドリア」という物質です。このミトコンドリアは、私たちの体を形成している細胞の一部。

このミトコンドリアが呼吸する事によって細胞は生命維持し、人は生命維持しています。当然、ミトコンドリアは卵子の発育の鍵も握っている訳で、活性化が図れれば、卵子の成熟が促せ、空砲が防げるという訳です。

ではでは、ミトコンドリアを活性化するためにはどうすればいいのかと言うと、やっぱりここでも良質な睡眠、適度な運動、そして、バランスの取れた食事という規則正しい生活を送る事という事になります。ただし、ミトコンドリアは身体のエネルギー原ですから、有がな生活をしていると中々活性化しません。ピンチの時に急増するという事で、体を温め過ぎない、少々過度の運動をする、カロリー摂取を控えるといった事が功を奏するのです。

確かに冷えや過度の運動は妊活には大敵ですが、必ずしも体を温める事と運動しない事が妊娠しやすい体作りに最適という訳でもありません。むしろ、寒い時期は、なるべく体を動かして身体を温めるようにするのは、悪くない作戦です。

さらに、カロリーの取り過ぎは肥満に繋がり、不妊や流産、あるいは難産の要因ともなります。そういう点でも、一度ミトコンドリアの活性化に適した妊活ライフを考えてみるというのは大切なのではないでしょうか。



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